分析結果

3月期の小規模企業の景況DI は、全業種で2カ月連続の改善となり、昨年2月期の水準を上回った。
すべての都道府県で緊急事態宣言が解除されたこともあり、徐々にではあるが各業種で需要が戻りつ
つあること、新しい生活様式に対応したサービスの提供により好調な事業者もいることもあり、全業種での回復につながっ
た。しかし、大都市圏以外においても感染が急拡大し、第4波を懸念する声が多い一方、4月以降高齢者のワクチン接種
が始まることを期待する声もあり、期待と不安が交錯するコメントが目立った。

4月期の小規模企業の景況DI は、2カ月連続の大幅改善から横ばいに転じた。昨年4月期の▲78.6 から見
れば改善しているものの、昨年の経済活動がほぼ停止した4月よりは良い程度だというコメントも目立った。コロ
ナ禍の生活様式に対応したサービスの提供などの事業者の工夫や感染防止をはかりながらの経済活動により、昨年の
前年同月と比べると、稼働率や客足は戻りつつある。しかし、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置による経済活動の
抑制もあり、先行きが不透明なことから、事業者は精神的にも体力的にも疲弊しているとの声が多くみられた。

調査概要
全国商工会連合会では、商工会の経営指導員を情報連絡員に委嘱し、地区内小規模企業の景気動向等についての情報を毎月収集してその結果をまとめ、中小企業庁の政策資料に供するとともに、毎月集計結果を都道府県商工会連合会及び商工会を経由して、商工会会員ならびに地区内小規模事業者に景気情報として提供していまうs。

調査概要
調査対象:全国約300商工会の経営指導員
調査時点:毎月月末
調査方法:対象商工会経営指導員による調査票への選択記入式

 

小規模企業景気動向調査 4月結果 小規模企業景気動向調査3月結果